2021/9/4 ごはんを食べなくなって7日目のでかちゃん
おともだちがおうちを作ってくれたので、住み心地を入念に確認するでかちゃん。
5:30。でかちゃんの嘔吐の音で目が覚める。吐く度にわたしは胸を締め付けられる。ただ、その症状が今のでかちゃんに必要で現れているのであれば、淡々と見守るしかあるまい。
この日から獣医に行くのを止めた。皮下補液も抗生剤投与もナシだ。なんだかんだで、現在に至るまで西洋医学的処置にどっぷりだったわたしにとって、この決断は身震いするほど勇気が必要だった。
大丈夫。絶対大丈夫。
こうやってわたしは、わたしが恐怖に飲み込まれないように必死で励まし続けた。
この日の日記より抜粋
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『わたしはわたしを信じる。わたしはわたしを信じる。わたしはわたしを信じる。(注→こうやってほんとに3回書いていた笑)目の前に起こっていることは、わたしが映し出していること。冷静に観察する。不安の手招きには断じて応じない。わたしはわたしの感覚を信じ切る。わたしはわたしの全てを信じ切る。湧き上がってくる感情も、信じ切った上で吐き出し、手放す。わたしはわたしが行ったことを全て信じ切る。これから行うことも信じ切る。わたしはわたしのセンサーを信じ切る。大丈夫。怖くても大丈夫。だってわたしだから』
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このタダならぬ文章、今読み返しても胸が熱くなる。でも書いているときは思いの外、淡々としていたことを覚えている。とにかく、誰かでもなく何かでもなく、ひたすらに「わたし」のなにもかもを信じる、そこからしか始まらない!と強く言い聞かせた。
正午過ぎ、前日購入をしたアロマ水が届いた。
早速、その「緑豆プレミアム」というアロマ水をでかちゃんのお顔にスプレーし、少量をシリンジで飲ませた。でかちゃんはぐったりしていたので、されるがままだった。
昨日購入できたのはサンプルなので30mlしかない。サンプルではない本体500mlを購入するには、サンプル購入後、昨日見つけたブログにパワーワードをバンバン書いてくれていたおねえさんに直接連絡して申し込まなければならない。ここまで来ると、購入までのこのハードルの高さもなんてことなかった。すぐに申し込んだ。
この日嘔吐は2回。ヤギミルクを強制給餌12.5ml。緑豆プレミアム投与7ml。全投与水分19.5ml。ダメだ。少なすぎる。ぐったり横たわるでかちゃんを起こして無理矢理シリンジを口に突っ込むのは、心理的にはとても辛い。でも。淡々と粛々と、水分だけはあげていこう。
固形物をなにも食べなくなって、もう既に1週間過ぎてしまった。「肝リピドーシス」の名称が脳裏にチラつく。72時間以上食物を摂取しなければなっちゃうよ!と獣医に脅される、あれ。でももう、なんというか、そのリスクを軽く凌駕するほどの巨大なリスクがでかちゃんにはのしかかっているのだから、ひとまずはとにかく水分。
耳も歯茎も口内も、真っ白になってしまったでかちゃん。貧血がちっとも改善していないことは一目でわかる。なのに、抱っこすると身体中熱く、伝わってくる熱が「ジンジン」とまるで音を発しているようだった。高熱も一切おさまっていないことも即座に理解できる。
「死んだらイヤだ」
わたしは何度も何度も、でかちゃんの耳元でそうささやいた。