2021/9/3 ごはんを食べなくなって6日目のでかちゃん
「そもそも、猫白血病は、そこまで深刻な病気ではありません。(猫エイズもです。)」
相当ショッキングなフレーズが端末の画面に現れた。ガツン!と、ドカン!とわたしに衝撃が走った。なんだとーーーー???!!!
猫白血病の治療について、今苦しそうなでかちゃんに何かわたしが施せる手立てはないのか、必死の形相でネットで探しまくっていた中で、このフレーズが書かれているブログに出くわしてしまった。
そこにたどり着くまでにいろんなアプローチで検索をし、記事を読み漁っていた。未だにそのときに調べて「これは!」と感じた記事が、膨大な数のタブでiPhoneの検索アプリの中で開きっぱなしである。
ふきの葉、ツユクサ、びわの葉、オオバコ、スギナ、ドクダミ…それぞれの植物の薬効や使い方を説明してくれているサイト。バッチフラワーレメディのページ。西洋医学的解説のページ。須崎先生のHP…。わたしが講じることができる手立てを探し求めてWeb上を放浪し、それらを一心不乱に読み込んでいった。
「高熱にはこれがいい」「貧血にはこの野草が効く」「ウイルス感染にはこの療法が効果がある」……とにかく、でかちゃんに現れているそれぞれの症状にマッチするような『手立て』を見つけ出そうと躍起になっていた。
そこに突如現れた、冒頭のフレーズ。
ガツンときた。そして痛感した。「わたし、何やってるんだろ」
確かにここにきてようやく、西洋医学的治療に見切りをつける心づもりが固まってきていたことは確かである。が。意識をなにも変えられていないことに気づいたのだ。どんなに「症状に効き目がある」と謳われている野草を使おうが自然治療を施そうが、わたしの意識は「この怖い病気を、何かに誰かに、なんとかしてもらおう」というところから全く動いてなかったのだ。
「よくわからないけど怖い」ということを以前の記事でも幾度となく書いてきたのだが、わたしは病名にすっかり負けてしまっていたのだ。完敗だった。
そこに気づけただけで、なぜかわたし自身に力がみなぎってくる感じがした。冒頭のフレーズを繰り出してくれたブログを読み、そこで販売しているアロマ水を購入することを即刻決めた。そしてこれまでも何度となくお世話になっているびわの葉。びわの葉こんにゃく湿布をする想定で、これも購入ポチ。
この日の午前、これまで同様でかちゃんは獣医に皮下補液と抗生剤の投与に行った。体重は4.58kg。なぜか微増。1日の嘔吐、3回。夜、獣医で購入した流動食(たったの5ml)を無理やり給餌した後盛大に吐き、このとき「獣医に連れて行くのはもうやめよう」としっかりこころを決めた。
決まったところで、わたしはでかちゃんの腹に顔を埋めて号泣しながら、愚痴のような決意表明を吐き出した。
「でかちゃん。おかあさんは、でかちゃんがこの世界を去りたいと思うならそうすればいいと思っているし、まだこの世界で生きたいと思うならそうすればいいと思ってる。でかちゃんが向かいたい方に行ってね。
でもね。
おかあさんも、でかちゃんにやりたいと思っていることがあるの。
それはやらせてね。おかあさんがやりたいようにやらせてね」
でかちゃんは、わたしの急な決意表明に、ぐったりとしつつもしっかりと耳を傾けてくれた。(という確信あり)
続いてわたしは、バイオレゾナンスセラピストのJさんにメッセージを送った。
「獣医に行くのはもうやめます。近々セラピーに伺います」
そして、この日出会った衝撃的フレーズが書かれていたブログにあった、もうひとつのセンセーショナルな文章をJさんへのメッセージに添えた。
「所詮ウイルスですので、大したことありません。それを大げさに言っているだけなんです。私たち(飼い主)は、実はかなり洗脳されています笑」